口唇期
フロイトは生まれてから5歳になるまでに3つの段階を経て人間は発達すると考えました。
発達の原動力は生の原動力=リビドーです。
リビドーの主力は「性欲」ですから、子どもにも性欲があることになります。
この主張は、当時の「良識ある」キリスト教徒の反感を買いました。
「とんでもない奴だ」と、最初は相手にされなかったのですが、精神分析の実績が認められるにつれて、信じられるようになりました。
フロイトはリビドーが体のどの部位で多く消費されると考えられるかで、発達時期の名前をつけました。
第一段階は、生まれてから18ヶ月までの
口唇期
(Oral phase)です。
この時期は口からものを摂取する、たいていは吸うことにリビドーが使われます。
周囲、特に母親に対して要求し、要求がかなわないと泣きます。