フロイトは人間の無意識に興味を持ちました。
人間は意識していないことから大きな影響を受けていると考えました。
フロイトは当初、「人間の精神は、本能と外界がぶつかり合うこと、つまり葛藤により発達する」と考えていました。
そして、人間は苦しさより快楽を好み、苦痛を避けて快楽をえるように行動すると考えました。
これに「快楽原則 pleasure principle」と名前を付けたのです。
「快楽原則」は、人間の行動の説明としては強力です。
説明の必要もないほどです。
しかしフロイトは、苦痛を捨てようとせず、逆に苦痛に満ちた状況に望んでいると見える患者、いわゆるマゾヒズムの患者を診たときに、快楽原則だけでは説明できなくなりました。
フロイトは考え方を変えました。
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