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 「自分のことを自分でできるときが健康」というのは、「人間と環境」がいっしょになって「全体」を作っているという考え方です。

 これは「環境論」の考え方です。また、「全体論」でもあります。

 歴史的には地球環境を守ろうというエコロジー運動が起こったときに、「全体論の考え方が広まりました。

 このように、「人間と環境」がともに生きているという考え方をすると、人間の体の構造の変化のみで病気を規定しているのが、現実にあっていないことになります。

 「全体論」の対語は「還元論」です。

 「あるものを知るためには、分解できない要素までさかのぼっていき、すべての要素を知ることで、最初のものについてのすべてを知ることができる」と考えます。

 全体の持つ特徴は部分的な要素のとくちょうのあつまりだという、「全体の特質を、要素の特質に還元する」考え方です。

 「還元論」で人間を考えれは、各臓器について、正常値を決めて、その値にならないものは異常として病気を決めることができます。

 現在の医療はそのようになっています。

 しかし、「全体論」で考えると、各臓器の不具合は大きな問題ではないかもしれません。

 その不具合を他の臓器が代行してくれれば、その人のやりたいことは十分にできるわけです。

 「全体論」として考えると、大切なことは「全体の機能」です。

 全体の機能が十分に果たせるかどうか
が、健康かどうかの指標になります。

 各臓器の検査値は目安です。値が大切なのではなく、その値が「全体」にどのように影響しているかが大切です。

 うーん、かっこいいこと書いているけど、これをどのように実践するのだ!と詰問されると困るのが、「全体論」の宿命です。

 全体論の性質上、「このときにはこうしなさい」とは言えないのです。

 「常に全体をみて判断しなさい」ということになります。



 と、ここまでが前書きです(長いねっ)。

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